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今回は、先日紹介させていただきました「ヒューム管積込作業」の続編となります。
前回はシングルフラットトレーラーによる積込作業でしたが、今回はダブル中低床トレーラーによる積込作業を紹介させていただきます。


積込の内容は前回のシングルフラットトレーラーと同様ですが、中低床トレーラーの場合は段落ち部分が前のストッパーになりますので、フラットトレーラーよりも荷物が安定します。
荷物が前に転がる心配がないので、後ろをしっかりと固定しておけばOKということです。
さらに、床が低いので荷台への乗り降りも楽ですし、クレーンのオペレーターも地上から荷物の状態を目視しやすいので作業が楽になるというメリットもあります。
しかし、中低床トレーラーにも多くのデメリットはあります。
とにかくトレーラーの最低地上高が低いので、段差のある現場や、急な坂などでは台車底部が地面に接触してしまいます。
俗に言う「腹が支える」「亀になる」という状態です。
また、ホイールベースが長くなりますので、狭い所では旋回できないなどのリスクが高くなります。
ざっくりとまとめますと、ダブル中低床トレーラーは作業がしやすく、背の高い荷物なども積めるという利点はありますが、狭い所や高低差のある所には不向きであり、さらには高度の運転技術が必要となります。
また、段落ち形状となっておりますので、10メートル以上の物を積む際には前後の高さを合わせなければならないというデメリットもあります。


今回は荷物の積み位置の加減で段落ち部分からではなく、スタンションと床リン木を用いて前のストッパーを作っております。
後ろはリン木、尺角、短いスタンションを用いてワイヤーで固定しております。
また、荷物全体をワイヤーで天張り固定し、同時に同巻き固定の状態にもなっております。
これにより、3個のヒューム管が1つの塊のような状態になっております。
言い換えると、円状の物体が四角い物体に変わっているような状態なので転がらなくなるということです。


また、万が一に備えて、真ん中の荷物に中通しを施し、天張りが緩んだとしても真ん中の荷物がフリーにならないように保険をかけておきます。
とは言え、あくまでも補助程度のものなので、運行途中で積荷の状態をこまめにチェックすることが肝心です。
弊社では、様々な運行経路に合わせて、積荷のチェックポイントを定めております。
それにより、大きな荷ずれトラブルも発生することなく、確実な実績を積み重ねてきました。
これからも気を緩めることなく、確かな実績を重ねていけるよう努めてまいります。
今回はヒューム管積込作業の紹介の続編とさせていただきました。
弊社では、今回紹介させていただいた車両を含め、計5台の中低床トレーラーを保有しております。
3メートル幅の幅広車両もございます。
基本的には単体物品を対象とさせていただいておりますが、お客様の要望により柔軟に対応させていただきます。
また、日本全国どこへでも輸送いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
我々、三宅運送社員一同、安全運転、安全作業に努めてまいります。
今回も最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
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